発達障害にも種類がある?

発達障害は脳の機能の一部が

普通の人よりも発達が遅れていたり、偏りがある状態です

まず、どのタイプの発達障害かで

対応が変わりますので

特性を理解してください

発達障害の種類

【自閉症スペクトラム障害(ASD)】

以前、広汎性発達障害と呼ばれていた名称がなくなり

自閉症やアスペルガー症候群などを含めて

自閉症スペクトラム症と呼ぶようになりました

自閉症(自閉性障害)

対人関係が苦手で、コミュニケーション能力が低い

また、興味が偏る傾向から、反復的な行動が見られる

早くから気づいた人は以下の特徴から相談したと言います

  • 目が合わない
  • 抱っこしづらい
  • 同い年の子と遊ぼうとしない

その他の特徴としてあげられるのは

  • 会話が苦手
  • こだわりが強い
  • 視覚情報が伝わりやすい
  • 同じ順序で行動するのが得意

自閉症の療育として、TEACCHプログラムがあります

早くから始める方が、効果も出やすいとされます

アスペルガー症候群

自閉症と同じような特徴があるが、言葉や知能に遅れがない

障害に周りが気づきにくい

  • 慣用句やたとえ話が苦手で言葉のまま受け止めてしまう
  • 相手に合わせて言葉を使い分けられない
  • 場の雰囲気が読めない
  • 相手の気持ちが分からず、悪気なく傷つけてしまうことも

対人関係でのトラブルはあるかも知れませんが

興味のあることへの記憶力や集中力は周囲が驚くほどです

アスペルガー症候群と言われる有名人

  • スティーブ・ジョブズ
  • ビル・ゲイツ
  • 武田双雲(書家)
  • 栗原類(タレント)

こう見ると、克服できそうな気がしますね

天才と障害は紙一重にも見えます

【AD/HD(注意欠陥/多動性障害)】

一つのことに集中しにくく、じっとしていることが苦手です

年齢と不相応な行動が見られます

  • 不注意
  • 多動性
  • 衝動性

3つの特徴が混ざり合い

  1. 混合状態
  2. 多動性ー衝動性優位状態
  3. 不注意優勢状態

と3つに分けられます

3は、単純に忘れ物が多いとか、失くし物が多いなど

だらしない人と思われ、発達障害と気づかれないこともあります

実は、経済評論家の勝間和代さんもAD/HDを告白しています

プロフィール(オフィシャルサイトより)

1968年東京生まれ。
経済評論家、中央大学ビジネススクール客員教授。
早稲田大学ファイナンスMBA、慶応大学商学部卒業。
当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得、大学在学中から監査法人に勤務。
アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。
現在、株式会社監査と分析取締役、内閣府男女共同参画会議議員、国土交通省社会資本整備審議会委員、中央大学ビジネススクール客員教授として活躍中。

信じられないですよね

こんな立派な経歴を持っていて、発達障害だなんて!!

でも実際、忘れ物や失くし物が多く、予約を忘れてしまったりと

AD/HD特有の性質があるそうです

やはり、知った驚きの方が大きいですが…

多動性は、年齢を重ねるうちに落ち着いてくると言われますが

薬物療法で抑えることも可能です

【LD(学習障害)】

聞く、話す、読む、書く、計算するの特定のことができない

脳の機能発達の一部が遅れているために起こる

小学校に入学してから気づくことが多い

知的に遅れはないが、認知能力がアンバランス

特定のことだけできないために

怠けているとか努力不足と言われてしまうことも…

学習障害と言われる有名人

  • トム・クルーズ
  • アインシュタイン
  • 黒柳徹子
  • ミッツ・マングローブ

一部のことができなくても、他の才能で十分補えています

できないことを努力するより、できることを伸ばす方が

本人の負担も少なく、能力を発揮できるかも知れませんね

子供の対応としては、

  • できないことを叱らない
  • 個別指導で対応してあげる

など、自尊心を傷つけないようにしてあげてください

知的障害

知能機能全般に遅れが見られる知的障害(精神発達遅滞)

ことばの遅れなどから気づくことが多い

マロンくんの場合

マロンくんは、3歳の時に、新版K式発達検査を受け

軽度知的障害と診断されました

知的障害とは、一般的に発達指数が普通の人を100とした時に

70(自治体により75)以下の場合をいいます

単純にことばが遅く、発達指数が低く出てしまった場合

ことばを習得していけば、発達指数が上昇する可能性は十分にあります

小児科の先生の話によると、急に伸びて発達が追いつく子もいますが

ごく一部だそうで、大概のんびりとした成長曲線を描くそうです

マロンくんは、知的障害ですが

上記にあげた特性の複数が当てはまります

例えば、自閉症に見られる目を合わせるのが苦手です

先生と園外で会った時など

目を合わせないように下を向き、かなり他人行儀です

先生に話しかけられたとしても、

もじもじして挨拶すらしません

それから、多動性

ずっと座っていることが苦手で、

周りの子が座っていても歩き回ってしまいます

このように、発達障害にも色々な種類がありますが

必ずしも、分けられたタイプにぴったりと当てはまるとは限りません

併発していることもよくあるからです

障害は病気ではなく個性だよ

と言いますが、本当に人それぞれ特性が違います

まずは、専門家に相談して、どんなことに注意すればいいか

指示を仰ぐといいと思います

診断がつかない場合

こんな傾向があります

という表現で伝えられると思います

その他に、

  • 疑いや考えられる
  • 様子見
  • 可能性
  • 注意が必要
  • 心配がある

など、はっきりと診断できない場合に用いられることばです

はっきりしない時こそ、いい方向に解釈せずに

習い事のつもりで、専門機関に通ってみてください

後々、きっと無駄だったとは思わないはずです

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする